昨日は友達に誘われ京都の百万遍で金継ぎ体験をした。
母親が金継ぎして欲しい抹茶碗があるというのでそれを練習台に。
なぜ日本では金継ぎをするのかというと、その昔14〜16世紀の室町時代に
茶道で使う中国から持ち帰った白い器が大変貴重だったために
その器を割った家来とその家族は切腹を命じられるほどだったそう。
その割れた白い器が勿体無いので、切腹を命じられた家来は
時間をかけて漆と金粉で割れたところを直し切腹までの時間を稼ぎ
お殿様に金継ぎで直した器を見せたところ、美しいと大変喜んでもらえたので
それ以来金継ぎが続いているそう。
またお殿様同士のお茶席でも抹茶が金継ぎのお椀で出されると
相手にその御殿様には命を捧げるほどの家来がついているということを
示せるということで、さらに貴重な器となったそう。
お椀一つで社交がこのように左右されるなんて恐ろしい世界だ。
3時間ほどかけて丁寧に指導していただき、とても良い抹茶碗ができ上がった。金が入るだけで雰囲気がガラリと変わる。
お茶の文化は時々面白い発見があるので、やっぱり面白い。
着物一つ選ぶのも、ルールが多くて大変だけれど
それに勝る楽しみはあると思う。
ただ少しお金がかかるというだけで。
富裕層の大人だけの楽しみにはなってほしく無いものである。
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