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回想記録:広告に携わりたかった理由 Why advertising?

今日本は2度目の大阪万博を開催し、世界中から注目の的になっている。
それに伴ってプロデューサーの落合陽一さんを1年間追跡する番組を見た。
News PicksやWeekly Ochiaiで司会を務めているような姿しか私は見ていなかったので
彼のものづくりの現場での姿を見て刺激を受けた。
彼はちゃんとアーティストなんだなと。

既存のプロセスで妥協をしながら大量生産されるものより
世界で一番面白いものを作るという、クリエイターとしての考え。

そうだよな、と思える。

私はなんで広告をやりたかったのか聞かれたことがあるけれど、
「デザインがお金になるから」という回答をした。
私は広告というものがある種の芸術表現の場だとどこかで思っている。
そして大衆ウケする広告よりは
ユニークで釘付けになるようなデザインの広告を作りたかったのだと思う。
あわよくばそれでお金が手に入ればいいと思っている。
だから私はクライアントの話を聞いているようで聞いていなかったかもしれない。
(これを書くともう誰も雇ってくれないかもしれない。)
でもこれがある種「デザインが問題を解決する」という状況を作れる場であり、
クリエイターとして現実と折り合いをつけながら生きていく方法としては
1つの選択肢だと思っている。

利益をうむ、結果を出すデザインというものは
結果的に人の心理をよく読んだ
良いデザインになっているはずだと思う。
だからマーケティングは無駄じゃない。

じゃあクリエイターとして面白いものを作り続けていくにはどうしたらいいか。

それは私がアカペラサークルで美術チーフをしていた時に
一番意識していたことかもしれない。
大学時代が私の人生の中で一番それができていた時期だった。
若くて現実を知らなかったから。

面白いものとは、時として
予想不可能なものだったり、
もしくは実現不可能だと思われていたことを可能にするもの、だと思う。

ということは若い年齢が一番適しているのかもしれない。
もしくは若い時の心の持ち方を維持する、それしかないかもしれない。

アーティストとしての意識を持ちながら
既成の概念にとらわれず、社会に飼い慣らされることなく
日々を過ごせば面白いものができるかもしれない。

だけどそれが一番難しいことだったりもする。

ああ、しがらみのない人間になれたら。

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