友達から絵本作家になりたいんだったら
もっと絵本描かないといけないんじゃないの?
と言われることがある。
絵本作家は本当に絵本作家になろうと思ってなったのだろうか。
「あらしのよるに」を書いたきむらゆういち先生にお話を聞いた時も
まっすぐな道を歩んでいたようには思えなかった。
躍動感のある墨絵を描くWAKKUNのお話を聞いた時も
絵本が作りたくて、というより
心が動く絵を描きたくてしょうがないという感じだった。
「絵本」は誰かに何かを伝えたいときの表現方法の一つであって
その表現方法は
音楽でも演劇でも小説でもファッションでも食でも写真でも建築でも
何でもありなのだと思う。
だからクリエイターは絵本やイラストレーターの研究家で終わってはいけないのだと思う。
翻訳者としてかかわったとしても、あくまで自分は絵本作家として翻訳していることを
忘れてはいけない。
それを意識しておかなければ
「絵本作家になるためには。」のような
攻略本を読んで自分で考えずに行動するような人間になってしまいそうだ。
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